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覚悟はいいかい? Are you ready?
「やっぱり怖気付いたんだ?」
不二の鋭い目が裕太を貫いた。
「言ったよね?
僕の命令は絶対だって・・・・。
それなのに観月を目の前にして怖気付くなんて。」
廃病院の手術台の上で不二は溜息を付いた。
「何で・・・怖気付いたんだい?
勝利の為に青学を離れた裕太が勝利の為の僕の作戦を
実行できないなんて何て仕打ちだろうね。」
“殺し合うのが怖いのかな?”
“違うでしょ?一人に成るのが怖いんだ”
“アニキは何時も俺も見ていてくれた。”
“でも、彼は君には迷惑な存在でしかなかった。”
“アニキは俺にとって偉大すぎた。”
“観月なら、大丈夫だった?自分のプライドも捨てられた?”
“観月さんは俺を俺として見てくれた。”
“じゃあ、君の兄さんは?君を観ていたんじゃないのか?”
“俺はまだ、迷ってるんだ・・・・。”
“どうして迷う必要があるの?”
「裕太、聞いてるの?」
裕太は不二の声で自分が何かから逃れられた気がした。
「アニキ、俺は人を殺してまで家には帰りたくない。
アニキは自分が何をしようとしているか、
分かってないんだ。」
「・・・そんな事ないよ。
僕達は家に帰るんだよ、こんなちっぽけな島から抜け出してね。
兄である僕は君を守らないといけないんだよ。
今まで姉さんや、母さん、父さんにそう教えられてきたんだよ。
2人で帰らなくちゃいけないんだ、そうしないとまた・・・。
母さんに・・・・叱られるから・・・僕一人じゃダメなんだ。」
「・・・・アニキ・・・どうしたんだ?」
不二はごにょごにょと不振な事を呟き始めた。
「母さんは裕太を連れて帰らないと僕を叩くんだ。
いつもそうだった、裕太が友達の家で遊んでる時も
僕は母さんに叱られていた・・・。
『何で裕太を連れて帰らないの?!』ってね。
何回も事情を説明しても母さんは分かってくれなかった。
今の母さんとは別人みたいだったよ。
でも、裕太が帰ってきたら母さんはすぐに笑顔に戻った。
何でこんなに扱いが違うんだろうって不満に思った。
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