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引き金を引く瞬間
これは僕の快感物質を最大に分泌させる物。
戦いが終わっても俺にはこの快感が必要に成り得るかもしれない。
とても気持ちいい、俺の欲していたモノはこれだったんだ。
「手塚部長、俺と勝負しません?
こんどは負ける気しないっすよ。」
そんな事はどうでもいい、俺の欲しいモノは此処にあるんだからな。
「手塚、明日の練習、どうする?
よかったら俺が考えるぞ、お前疲れてるだろうし・・・。」
そんな事、もうする事もないだろう。
此処は戦場だ。そして俺は戦士だ・・・・。
「手塚ぁ〜また大石がこんなに厳しい練習メニューにしちゃってさぁ〜。
部長からも何か言ってやって下さい〜。」
そんな事、どうでもいいだろう。
帰れないんだぞ、俺たちは帰れても元には戻れないんだぞ。
「手塚、桃たちのフォーム見てやってくれないか?
俺じゃ教えるのヘタクソなんだ。」
そうだな、今日は教えてやれるだろう。
でもそれももう無いだろうな。
「手塚、本気の僕見てみたいと思わない?」
本気のお前?俺にはもうそんなモノは必要ない。
「手塚部長、アンタは凄い人だ。でも俺はアンタを越える。」
そうか、でも俺はそこにもういないんだ。
「手塚部長、やっぱ強いっすね。」
そうか、お前の傷はまだ治っていなかったな、でも俺は・・・。
「手塚が生き残る確率・・・・。」
乾の声に俺ははっとした。
「乾、お前はこの殺し合いに乗ったのか?」
「乗らなくっても、お前の狂乱ぶりを見たら乗らずにはいられないだろうな。」
俺が殺した青学のメンバー達の死体がごろごろと転がっている。
「メンバーを安心させておいてマシンガンで打つなんて卑劣だな、手塚。」
こいつは射止めなければならない、俺の血が騒いでいるから・・・・。
「お前の生き残る確率は90%以上だ。
しかし、仲間を殺されてだまって見ていられるわけないだろう?」
此処は戦場だ、情けなんていらない。
俺はコイツを殺し、そして勝つ。
「殺されたいのか?乾。」
俺の放ったマシンガンは乾をいとも簡単に貫いた。
俺は何をしているんだろうか?
仲間を殺す事に快感を覚えた異常者か?
冷静に考えると恐ろしい、心をしまっておこう。
これからの俺は引き金を引く瞬間だけが俺のあるべき姿だ。
その頃から俺は快感物質が壊れ始めていたのだろう。
引き金を引いて俺を高ぶらせるモノ・・・・。
それこそが俺の選んだモノ
何よりも大切なモノ
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