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宣戦布告
「殺してやるよ。」
俺は教室を出る時に山吹中の伴田先生を指差して言った。
それを達成するには仲間を皆殺しにしなければならないと
頭では分かっていたけれど俺はもうその事しか考えられなくなっていた。
「殺してやるよ、絶対に。
お前たちを殺してやる・・・・。」
階段を数段、飛ばして下りた。
窓から見る外の風景からは今から殺し合いが始まるなんて予想もできなかった。
まるで学校から帰る途中のような気分になった。
帰って家のテニスコートで親父を相手に一試合するそんなことを
意味もなく思い出していた。
「・・・今から殺し合って・・・俺たちは死んでしまうのか?」
疑問が俺の頭を駆け巡っていた。
一種のパニックなのだろうか・・・・。
こんなに冷静なのに全てがウソのように感じる。
廊下を渡ってから学校の外へと出た。
まるで何処かに遊びにきたみたいにワクワクした。
昔、アメリカの友達の別荘に行った事がある。
見たことの無いモノに心ときめいた。
これから始めることも見たことの無いモノなんだ。
「・・・伴爺とか言ったっけ?
殺してやってもいいけど・・・・俺・・・・・
アンタをきっと・・・・。」
俺の後ろで爆発音が響いていた。
俺がいた教室からは煙が舞い上がって中が見えなかった。
「・・・どうして・・・・。」
俺の背負っていたデイバッグから機会の音が聞えた。
まるでラジオから聞える音。
『越前リョーマくん、今教室で事故があった。
大至急、地図で言うと北の位置にある政府の施設まで来るように。』
その声にしたがって俺はとぼとぼと学校を後にした。
「俺、どうしたんだろう・・・・。」
『越前リョーマ、今政府関係者が教室を覗いたところ、
生存者は誰一人いないようだ。
原因はある生徒の首輪の暴発だそうだ。』
「・・・俺がつけている首輪も爆発するんですか?」
『否、それはない。
今、その首輪には爆発装置の機能はないからな。
主電源を切っているし、その首輪はプロトタイプなんだ。
間違っても事故はない。正真正銘、政府で作ったものなんだからね。』
ぼんやりと機械的な声に耳を傾けながら森の中を進んでいた。
『こんな事故が、上に知れたらとんでもないぜ。
ここは伴田、もしくは生徒の自爆ということに。』
『そうですね、それなら越前を優勝とできますし。
最短記録にもなりますから。』
俺は優勝した。
宣言通りに伴田を殺した。
そして仲間も殺した。
もう少し、長く学校の中にいたら
俺も死んでいたのかな?
今は足が重くて何も考えられない。
【優勝、越前リョーマ】
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