大丈夫 Are you ok?

 

 

 

 

家に飾ってあった写真を、何故か合宿に持ってきた。

 

いつもなら気にも留めないのに、なんでだろう。

 

きっとこの孤独を、どこかで感付いていたのかもしれない。

 

 

 

「もう他に誰も残ってないけど、大丈夫?」

 

 

 

そう言われたら、そう答えるしかないじゃない。

 

 

 

「平気だよ・・・」

 

 

 

怪我した俺は、ここに置いていかれるんだ。

 

他の仲間は俺をどう思っているのだろう。

 

足でまとい?それとも心のどこかで、いない存在にしている?

 

 

 

「これ、少ないけど食料・・・」

 

 

 

俺はここで死ぬんだなって思った。

 

それでも、お前を心配させるなんて嫌だったから。

 

 

 

「ありがとう」

 

 

 

「・・・本当に平気か?」

 

 

 

「平気だよ、大丈夫・・・」

 

 

 

そう、俺は平気だ。

 

ここで生きてる。

 

 

 

「早く行かないと、みんなに置いていかれるよ。

 

それに日没したら、いろいろ大変だからさ・・・」

 

 

 

そういうと、彼は泣きそうな顔で僕から離れた。

 

やっとこれが孤独だと気が付く。

 

そしてポケットに入っていた写真を取り出した。

 

くしゃくしゃになった写真には笑顔の仲間がいた。

 

 

 

「大丈夫だから、でも・・・」

 

 

 

少しだけ早く死にたくなった。

 

これが死よりも辛いだなんて・・・。

 

 

 

「平気・・・だから・・・」

 

 

 

そう呟くと空が暗かった。

 

写真に写った笑顔の自分が羨ましく、

 

ここにいる自分が惨めだった。

 

 

「タカさん、ごめん・・・」

 

 

 

辛いのは自分だけじゃないとは分かっている。

 

タカさんが最後まで皆を説得していたことも。

 

だから、最後に話した相手はタカさん以外がよかった。

 

そう思う。

 

タカさん、ごめんね・・・。

 

僕のせいで、君まで辛い思いをさせてしまって・・・。