罰と銅  Punishment and copper

ばつとあか

 

 

 

 

ばつ【罰】

社会的規範を犯した者や倫理的・宗教的規範に背いた者に対して与えられる制裁。

 

 

 

アカ【銅】

金色をおびた赤。

 

 

 

 

 

この月は何を意味しているのだろうか?

 

真っ赤に燃えているような赤、否、銅色。

 

BRが始まって初めての夜は異世界のような月が僕たちを照らしていた。

 

 

 

「殺してやる、お前を・・・。」

 

 

 

月は人々の血をすって銅色に染まったのか。

 

それとも、僕たちが銅にそめたのか。

 

 

 

「アンタはこの後にある制裁をしってるの?」

 

 

 

月が照らしている中で2人の少年が向き合っていた。

 

 

 

「知らない、でも殺されたくない。

 

死にたくない、生きたい。」

 

 

 

「制裁は死にたくなるくらいの苦痛を伴うんだ。

 

それでも生きたいの?」

 

 

 

「生きたい、俺は生きて帰る・・・。

 

誰にも負けたくない、死にたくない・・・。」

 

 

 

 

「生きることは辛いんだよ。

 

真っ赤な月を見てごらんよ。

 

僕たちはアレになるんだ、それから死んでいく。

 

ここで死のうが、向こうで死のうが同じ、みんな吸収されてしまうんだ。」

 

 

 

 

【オレは目の前にいた後輩を殺してしまった。】

 

 

【それでもオレは生きたかったのか?】

 

 

【銅色の月の下でオレの体は銅色に染まってしまった。】

 

 

 

「アンタには酷い罰が待ってるよ。

 

それもアンタが死にたくなるような・・・酷い罰・・・。」

 

 

 

【・・・最高だね、俺ってついてる。】

 

 

【最後まで残らなくて住むんだから・・・・。】

 

 

 

『銅色と赤色が俺を攻め立てている。

 

死にたくと泣き喚いた所で人は死ぬのに。

 

俺は死ぬことを恐れた。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【桃城武、罪名“BR法を受け入れた罪”】

 

 

【そして“政府への反逆”】

 

 

 

 

 

『勝ったところで政府は俺を逃がしてはくれなかった。

 

まるで俺が悪者みたいじゃないか、俺は従っただけなのに。

 

まるで俺が悪者・・・そうか・・・・。』

 

 

 

 

裁判所の中では数人の少年が桃城を見下ろしていた。

 

 

 

『・・・手塚先輩?

 

なんでこんなところにいるんです?

 

だって先輩は死んだはずですよね?』

 

 

 

 

「桃センパイ・・・・。

 

早く帰ってきてくださいね。

 

俺、待ってるから。」

 

 

 

 

『越前・・・・。

 

何で・・・・・・・・。』

 

 

 

 

全ては只のおとり捜査に過ぎなかった。

 

危険分子を取り除くための。

 

BR法に従い人を危めたものは裁かれる・・・。

 

 

 

 

 

 

びーあーる・ほう【BR法】

 

 

 

15歳以下の少年少女に行う社会性を及び危険性を審査する法立。

 

BRという危機的状態に陥った少年少女が取る行動で審査され、

 

問題があるとされた生徒は罰を受けることになる。

 

 

 

 

バトル・ロワイヤル【Battle Royale

 

政府が15歳以下の少年少女に行わせる戦いのこと。

 

 

本来はその行為があると信じ込ませ、それらの状況に置かせて

 

からの行動をみて罰則を決める法立。【BR法】

 

 

 

全てを知った後では後輩の顔を見ることは辛いことになってしまった。