自由を下さい please give me a free.

 

 

 

 

 

 

『息切れする、何か苦しい・・・。』

 

 

 

自分の声すら遠くに聞える、そんな緊張感の中で

 

更津亮は自分の存在を確認した。

 

 

 

『俺はまだ生きているんだ・・・。

 

仲間の中で、みんなの力で・・・。』

 

 

 

 

六角中のメンバーは誰かの攻撃を受けて皆瀕死の状態だ。

 

手榴弾をまともにくらった佐伯といっちゃんは殆ど原型を

 

留めていない。

 

 

 

 

『何でこんな事に成ったんだろうか。』

 

 

 

葵は残る力を振絞って亮に話しかけた。

 

 

 

「・・・亮くん、・・・何か暑いっすね。

 

此処で死ぬのかな?・・・俺達・・・。」

 

 

 

葵の声に木更津は応えた。

 

 

 

「そうだね、でもこれで自由に成れるんだよ。」

 

 

 

僕達は自由に成れるんだよ。

 

自由に成れるんだ・・・。

 

 

 

 

「最後にラケット・・・握りたかったな・・・。」

 

 

 

葵の呟きは儚く空に消えていった。

 

 

 

「おい、剣太郎!!

 

死ぬなよ、俺を一人にするなぁ〜!!」

 

 

 

「人って簡単に死ぬんだね。」

 

 

 

声は彼に似ていた。

 

自分にそっくりな彼に似ていた。

 

 

 

 

「バイバイ、亮・・・。」