反逆の遺伝子

~The Prince of Tennis in Battle Royale~

 

 

 

 

BATTLE.7 偽者の国

 

 

 

 

「どう言う事だ、不二?」

 

 

立ち上がり不二を見下ろす跡部に裕太が口を開いた。

 

 

「跡部さん、落ち着いてください。

 

今は兄貴の話を聞きましょう・・・・。」

 

 

「そうやで、跡部。」

 

 

忍足が後ろから跡部を宥めた。

 

 

「操作されている事に気が付かないのが普通だ。

 

でも確実に操作されているんだ、僕達の記憶も昔の事も。」

 

 

 

不二の話に全員が耳を傾けた。

 

 

 

「本当は10年前に戦争なんてなかったって言ったら

 

何人が信じるんだろうね・・・。

 

全員が信じないと思うよ、

 

だって今の情報は全て政府が管理しているのだから。

 

日本は10年前からずっと変わっていないのに

 

実験として連れてこられたんだ。

 

僕達は政府のモルモットなんだよ・・・・。」

 

 

 

「ふざけるな!

 

俺の今までの思い出が全部ニセモノだって言うのかよ。」

 

 

 

 

 

宍戸が床をたたきつけた。

 

 

 

 

全部偽者なんですかね・・・。

 

テニスで戦ってきた仲間とか何もかも・・・。」

 

 

 

 

 

鳳は宍戸の姿を見てそう言った。

 

 

 

 

 

「それは事実だよ。

 

僕だって事実だって信じたい。

 

この世界に連れてこられた時の記憶があるんだ。

 

手塚のお母さんは戦争で死んだ事にされている、けど僕は

 

手塚のお母さんが手塚の手を引いてこの島に来た事を覚えているんだ。

 

僕はそれで気が付いてしまったんだ、此処は偽者の国だって・・・。」

 

 

 

「不二、俺の母さんは生きているのか?」

 

 

手塚はいつもよりも少し慌てた様子で不二に問いかけた。

 

 

「多分、生きていると思う。

 

僕の記憶からすると手塚のお母さんは白衣を着ていた。

 

僕達の操作をしていたのかもしれない。」

 

 

 

「つまり、政府の人間だと言うのか?」

 

 

 

「政府と言ってもいい人かも知れない。

 

だって今まで僕達は素直に兵役を受けに来たじゃないか・・・。

 

ただBRが悪くて他の人は悪くない・・・。

 

さっきの監視兵だって切原の為にクスリを取りに行ってくれたじゃないか。

 

でも何処かで情報がいじられているって気がするんだ・・・。」

 

 

 

 

 

不二がそういい終わると機械独特の音が鳴り響いた。