反逆の遺伝子

~The Prince of Tennis in Battle Royale~

 

 

BATLLE.62 完成予想図

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「皆さん、お集まりですね。

 

これから、クローンの子供達を受け入れる世界ができましたので、

 

その説明をさせていただきます」

 

 

それぞれの家族の腕には双子のような子供達が抱かれていた。

 

年は三歳から五歳までの子供達だった。

 

 

「この世界は、医療用のカプセルだと思ってください。

 

人の生命力が弱っていても生きていける装置です。

 

その代わり、外の世界とは脳の電波信号で行なわなければなりません」

 

 

机の上に置かれたパンフレットには、【クローン計画】と書かれている。

 

 

「そこで、クローンを使い、外の世界との交信がどれほどできるかを

 

実験したいと思っています。

 

もちろん、それは以前に契約したときにお話しましたが」

 

 

博士の話が終わると、小さい不二は呟いた。

 

 

「おかあさん、ぼくはクローンじゃないんだ。

 

違う遺伝子なんだ・・・」

 

 

「えぇ、知っているわ。

 

だから博士は、あなたを必要としているって」

 

 

 

 

★★★

 

 

 

「計画は失敗した」

 

 

「それは、千石くんから聞きました」

 

 

「あの薬は、確かに副作用を抑えるものではない。

 

でも、脳波を弄ることができる薬だ。

 

それを博士は、間違えて使用していた。

 

千石はそれに便乗していた・・・」

 

 

「全てしっているんですね・・・」

 

 

「知っている。

 

だから、狂った世界から逃げ出させる為に、僕は博士を殺した」

 

 

不二周助は俯いていた。

 

 

「それでも、僕たちは人間なんです。

 

モノじゃない、だから僕たちで決めます。

 

あの世界が僕たちの世界なら、僕たちで運命を決めますから」

 

 

「運命か・・・。

 

僕がオリジナルとして生まれていたとしたら、もう一人の僕は

 

納得していたのかな?」

 

 

「・・・納得なんてできるわけ、ないじゃないですか・・・。

 

不二くんは、いつもどこかで苦しんでいたんです。

 

それをクローンとして生まれてきたからって・・・」

 

 

観月は声を静めた。

 

 

「それでも僕は、あの世界が必要な物だってわかっている。

 

だから多少の犠牲は仕方がないんだ・・・。

 

僕・・・みたいにね」