反逆の遺伝子

~The Prince of Tennis in Battle Royale~

 

BATTLE.61 最低最悪のシナリオ 

DANTELION. 

 

 

 

「どういう意味ですか?」

 

 

 

千石清純の言葉から全てを知った観月はじめと不二裕太は

 

ただ千石を見つめた。

 

 

 

「・・・初めから、俺は君たちを実験の材料にするつもりだったんだ。

 

あのエラーは全て俺がやったこと・・・。

 

悪いけど、俺は俺が嫌いなんだよ」

 

 

 

タンポポが裕太の指で潰されると、綿が飛び散った。

 

 

 

「・・・あの戦争も、すべて・・・」

 

 

 

「・・・クローンなんて最初から要らなかったんだよ。

 

それを博士も、不二くんもわかってない。

 

だから、俺はこの薬を少しずつ、あの世界へと注入した。

 

不二くんは博士がそれをしていたと思っていたみたいだけど・・・」

 

 

 

「兄貴は・・・」

 

 

 

「死んだ・・・。不二くんに殺されたんだよ」

 

 

 

「・・・千石!」

 

 

 

柳生比呂士の声が千石の後ろから聞こえてきた。

 

 

 

「柳生・・・。どうしてここにいるんだ?」

 

 

「柳生くん、今までどこに?」

 

 

 

観月が立ち上がると、裕太もそれを追った。

 

 

 

 

「すみません、今まで心配掛けてしまいましたね」

 

 

 

 

いつも通りの柳生に、一番驚いていたのは千石だった。

 

消失したと思われていた柳生が目の前に現れたのだから。

 

そして、器械には生命反応がなかったため、千石は死亡したと

 

思っていた。

 

 

 

 

「・・・不二くんに連絡した方がいいね」

 

 

 

「待ってください。

 

千石さんは、実験所には行かないでください。

 

俺が兄貴に、事実かを聞いてきます。

 

そして、千石さんが話した全てを事実がどうか確認しますから」

 

 

 

 

「わかった。

 

じゃあ、携帯で不二くんに柳生くんが無事だったってことだけ伝えておくよ」

 

 

 

 

観月は千石の目の前に立つと、自分の携帯電話を渡した。

 

 

 

「これで連絡してください。

 

意味はありません、でもあなたの携帯よりは安心感があります」

 

 

 

「わかったよ」

 

 

 

千石は慣れた手付きで番号をおした。

 

 

 

「・・・いつも、手で押しているのですか?」

 

 

 

「・・・まぁね。不二くんの番号は

 

覚えておいてあるんだ。

 

緊急時に大変なことになるからね」

 

 

 

不二が電話に出ると、千石は事情を話し始めた。

 

 

 

「今、観月くんと裕太くんと一緒なんだけど、柳生くんが見つかったよ。

 

それに、僕たちがしたこと話してあげた。

 

まぁ半分はオリジナルの不二くんの仕業とも言えるけどね」

 

 

 

千石は観月に、電話を渡した。

 

 

 

「不二くんが話しがしたいってさ」

 

 

 

「もしもし」

 

 

 

観月は耳に携帯を当てると、不二の声を聞いた。

 

 

 

「・・・観月・・・。僕たちは間違ったことをしてしまったんだ・・・」

 

 

 

「どういう意味ですか?」