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反逆の遺伝子
~The Prince of Tennis in Battle Royale~
BATTLE.24 ボーダーライン
We don’t know the line.
僕の部屋には僕しか居ない。 でも僕は知っている。 リビングに下りれば母さんや姉さん、そして裕太がいる。 でも僕は知っている。 瞳を閉じればそこには誰も居ないと知っている。 「母さん、今日は少し早く家を出るね。」 「周助も朝練なの? 今日、裕太にモーニングコール掛けるのに早起きしちゃった。」 この姉さんの声も偽物で僕も偽者で・・・。 でもこんなに幸せな現実が目の前にあるから少しの間だけ忘れてしまいたい。 「裕太、早く1人で起きれる様にならないとね・・・。 寮生活なのに全然自立できてないや。」 虚しいと思った事もある。 他の仲間は家族や先生が虚像であると知らずに生活しているという事に。 でも僕は少しだけ希望を持っていた、大分前に会った男のことだ。 その男は僕の友達に似ていた。 「不二・・・。」 君も見ているはずだよ、手塚。 幸せそうな自分に見送られる自分を。 幸せなラインが消えてしまう前に・・・僕は・・・。 現実を知りたかった。 「逃げ出してみたいって思った・・・?」 見たことのある顔が僕を見詰めていた。 「・・・裕太?」 「兄貴は逃げ出したかったの? この偽物の世界から・・・、逃げ出したかった・・・。 だから俺はここに来たんだ・・・。」 裕太は僕の目を見詰めていった。 「行こうよ、兄貴。 俺たちと一緒に行こう・・・。」 そして僕はあの計画を知った。