反逆の遺伝子

~The Prince of Tennis in Battle Royale~

 

 

 

 

 

BATTLE.22 似ている人

The Cinderella who Falling Love.

 

 

 

 

 

「リョーマくん・・・。」

 

 

 

リョーマくんに話し掛けた。

 

学校で会うのは何日ぶりだろうか?

 

彼はこっちのリョーマくんと日を決めずに互いに来ている様だ。

 

私はこっちの私に毎日行くようにと言われてから

 

毎日来ている。

 

 

 

「・・・竜崎。

 

残念だけど、俺はこっちの越前リョーマ。

 

アイツ、最近さぼってばっかで嫌になっちゃうよ。」

 

 

 

 

そっくりだから間違えた。

 

多分、彼は私に気を使ってくれてるんだと思う。

 

私が話しかけてもあっちの世界のリョーマくんはツレナイから。

 

その分、今目の前にいるリョーマくんは私に優しくしてくれる。

 

 

 

「・・・リョーマくんって呼んでいいのかな?」

 

 

 

「俺はいつでも越前リョーマだよ、たとえ世界が違ってもね。」

 

 

 

「・・・リョーマくん、私・・・・。

 

こっちに来てから少し戸惑ってるの、

 

自分の事とか分からなく成っちゃって。」

 

 

 

 

何故か、彼に自分の事を話そうと思ったのか分からなかった。

 

そして涙が溢れてきた。

 

 

 

 

「ごめんね、リョーマくん・・・。

 

朋ちゃんの事とか色々考え込んじゃって・・・。」

 

 

 

 

「・・・小坂田、まだ学校来てないんだよな。

 

やっぱり・・・・・ショックだったのかな。」

 

 

 

 

リョーマくんはそんな風に笑わなかった気がする。

 

少なくとも向こうのリョーマくんは・・・。

 

時々、優しい声を掛けてくれたけど。

 

いつもテニスに夢中だったから。

 

 

 

 

「竜崎、手、貸して。

 

教室まで手、繋いで行こうか?」

 

 

 

 

 

差し出された手も間違いなく暖かくてリョーマくんと同じ手

 

なのに、私は違う何かを感じ取ってしまった。

 

 

 

 

「リョーマくん、あのね・・・。」

 

 

 

 

「竜崎、これから酷い事が待ち受けてるかもしれない。

 

それでも俺の事、好きでいてくれる?」

 

 

 

「リョーマくん?」

 

 

 

優しげな声に少し途惑ってしまった。

 

私がリョーマくんを好きなことを知っていたから。

 

 

 

 

「・・・時間が無いんだ。

 

あと一年だけしか、一緒にいられない。

 

こっちの竜崎じゃなくって今此処にいる竜崎とは・・。」

 

 

 

 

「それに何時、副作用が出るか分からない。

 

いつ消えてしまうかも・・・。」

 

 

 

 

「リョーマくん、副作用って何?」

 

 

 

 

「消えてしまうんだ。

 

出会ってしまったから消えてしまうんだ。」

 

 

 

 

抱きしめられてる事に気付いた時、私は呟いた。

 

 

 

 

「今なら消えてしまってもいい。

 

シンデレラはそう思ってたと思う・・・。」