反逆の遺伝子

~The Prince of Tennis in Battle Royale~

 

 

 

 

 

BATTLE.21 意思表示

The best of one set mach.

 

 

 

 

 

「・・・柳生が消えた。

 

こっちの柳生も向こうの柳生も・・・。」

 

 

 

仁王雅治は学校の校舎裏で全員にそう告げた。

 

 

 

「それ、どういう事だよ、仁王。」

 

 

 

丸井ブン太は風船ガムを膨らませながら仁王に聞き入った。

 

 

 

「・・・柳や真田はもう知ってるだろう?

 

学の菊丸も突然いなくなったそうや。

 

柳生は俺とダブルスで試合をしてる時に突然いなくなったんじゃ。」

 

 

 

 

 

 

『柳生、これが返ってきたらお前のビームで・・・。』

 

 

 

仁王が背後にいるはずの柳生を確認するために目をやると

 

そこにいたはずの柳生がいなくなっていた。

 

 

 

「・・・柳生・・・。」

 

 

「仁王、お前何してんだよ。

 

やっぱり1人じゃ2人相手は無理なんだよ。」

 

 

 

 

『何を言っちょる、さっきまでダブルスで試合しとったじゃないか。

 

それに俺はそんな・・・無茶なことは・・・せん・・・。』

 

 

 

 

「結局4−6で俺たちの勝ちだな。

 

立海大のレギュラー相手にここまで出来るなんて

 

俺たちも結構強くなったんじゃないの?」

 

 

 

「馬鹿か?

 

相手は1人なんだぜ?

 

しかもコイツの上にバケモノがたくさんいんだぜ?」

 

 

 

ストリートテニス場の中には仁王を含む3人しかいなかった。

 

 

 

「突然呼び止めて悪かったな・・・。

 

お前も練習で忙しいだろうに。」

 

 

 

「あれ?

 

立海の奴ってラケットバッグ、2つも持って歩いてるのか?

 

うせ本数持つなら1つにまとめて持っていった方がいいぜ?」

 

 

 

 

『・・・なんで柳生がおらん、バッグもあるのに。』

 

 

 

 

「忠告、どうも。

 

俺は2つ持ってないと落ち着かなくってね。」

 

 

 

 

 

「じゃあな、それと試合はシングルス枠ででるんだろ?

 

お前、相方いないもんな・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

「そんな事がこの間あったんじゃ。

 

とりあえずこっちの俺にその事は話しといた。

 

そしたらこっちの柳生も消えてるって知った。

 

存在自体抹消されているって気付いたんだ。」

 

 

 

 

真田は目を伏せて言った。

 

 

 

 

「俺はこの現象が何故起るのか聞いた。

 

そしたら奴は言った。

 

副作用だと・・・・俺たちがこの世界に来た所為で・・・。」

 

 

 

 

「・・・そんなリスクを背負ってまで何がしたいんだ・・・。」

 

 

 

 

仁王が目を伏せると予鈴が鳴った。

 

 

 

「今日は此処までにして部活始めるか・・・。

 

悩んでも柳生は帰っては来ないんだから・・・。」

 

 

 

 

初めて見た仁王の悲しげな表情に丸井は溜息を吐いた。