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反逆の遺伝子
~The Prince of Tennis in Battle Royale~
BATTLE.20 不二周助と不二周助
YOU and I
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「助けたいの?不二周助。
でも彼は助からないよ、一種の副作用だから。
向こうの世界に取り込まれちゃったんだよ。」
そんな話、僕は聞いていなかった。
向こうの世界にいた時、僕は彼らのサインを受け取った。
この世界に疑問を持っていた事を多かったからだ。
そして微かに残ったあの記憶、手塚や他の仲間たちが
こっちの世界に来た時の記憶・・・。
「ずっと待っていたんだ、君を。
だから今、1人の犠牲のために君達を帰す訳にはいかないんだ。
僕達の未来を変えられるは君しか居ないんだ。」
仲間を助けるためには此処に来るしかなかった。
本当はもう1人の自分の存在を知った時、
こっちの世界に来る事を途惑った。
もしも彼に会ってしまったら全てが終わってしまいそうで。
「僕が出来る事なんて分からないよ。
僕はこの世界を知らないんだから・・・・。」
「少しの間、僕のふりをしてくれればいいんだ・・・・。
他の仲間と一緒にね・・・。」
「でも、もう英二はいない・・・。」
コーヒーが2つ並べられた机を叩いた。
久しぶりに露にした怒りだった。
「それはこっちの英二も同じだよ。
彼らは消えてしまった・・・。
僕達にも何処にいるのか検討も着かない。」
「僕はそんな事聞いていない。
僕達をBR法から救ってくれるんじゃなかったのか?」
「助けただろ?
もしも僕達が居なかったら、君達は大切な仲間を失っていた。
自分の手で失っていたんだ。」
バトルロワイヤル、僕等が兵役と呼んでいたもの。
正しくは政府によって数年に一度、行われる極秘のプログラムだ。
反乱を起さないために造られた法律、公開処刑。
あの世界では15歳に成るまでに兵役を受ける義務があった。
それは簡単に言えばボーイスカウトの様な簡単なモノだ。
そのせいで兵役を拒否するモノなどいなかった。
あの制度を知っているモノ以外は。
「助けて欲しいと願ったのは君じゃないか。
真実を知りたいと願ったのも君・・・。
コントロールされた記憶、
君と英二は親友ではなかったかも知れないだろ?
否、僕が英二と親友に成らなかったら
君は英二と親友に成れなかったんだ。
君は僕の・・・・・。」
彼の首を絞めていた。
やってはいけない事なのに僕は彼を殺そうとしていた。
「・・・不二・・・周助・・・。
それは正しい選択なのかい?
今、僕を殺しても何にもならないんじゃないかな?」
気を静めた、誰にも聞えない声で呟く。
「・・・どうして、幸せになれないんだ・・・?」
不二周助と呼ばれる男を見つめた。
涙で彼の顔がはっきりとは見えないが
彼が思ったよりも悲しげな顔をしているのが見えた。
「ごめんね、周助・・・。
僕と君とは同じ感情で動いているんだ。
何年間も同じ記憶を共有しているんだから当然だよね。」
本当にそっくりな自分にこう告げた。
「できるだけ、皆を元の世界と同じ状態に戻してあげたい。
たとえ、僕が犠牲になったとしても・・・・。
幸せを取り戻してあげたい・・・。」
彼も頷いた。
「だから此処に君は来たんだ。
僕と同じ考えだろ?周助・・・・。」
まるで自問自答している気分だった・・・。 |