反逆の遺伝子

~The Prince of Tennis in Battle Royale~

 

 

 

 

BATTLE.2 僕達の価値

 

 

 

 

 

日本は10年前に崩壊寸前に陥った。

 

その所為で世界政財は崩壊の危機を迎えた。

 

日本は人口の3分の2を失った。

 

崩壊してしまった経済に難民として他国に移る者が多く出た。

 

 

 

 

 

そして難民となった日本国民を受け入れる国が出た。

 

神の国という異名を持つ島国、名前などない島。

 

その為、そのまま神の国と呼ばれている。

 

 

 

 

「此処は平和だな、俺の国も平和だがな。」

 

 

 

日本国民は全員、この島に登録されている。

 

日本という国の代わりを果たしているのだ。

 

 

 

 

「お前の国も此処だろう?」

 

 

宍戸は跡部の言葉に口答えをした。

 

 

「フン、俺はドイツに移り住んでいたが、この島に連れ戻されたんだよ。」

 

 

跡部は教室の中に入ると自分の机に座った。

 

 

「そうかよ、それでお前も兵役を受けるのか?

 

なんでもこの島に登録されてる人間は全て参加の義務があるらしいけどよ。」

 

 

 

 

「だから帰ってきたんだよ、こんな臨時の島国の為に

 

俺が兵役とはね・・・。」

 

 

忍足と向日が教室に入って来た。

 

 

「・・・なんや、跡部。

 

何年ぶりに帰ってきたんか?」

 

 

 

 

「で、跡部も兵役かよ。

 

てっきりドイツに逃亡して受けないと思ってたのに。」

 

 

忍足と向日は悪びれもしない様に言った。

 

 

「15に成ったら受けないとヤバイからな。

 

長太郎も早めに受けた方がいいぜって教えてやるかな。」

 

 

 

「そうやな、嫌な事は早めにやっとかんとな。」

 

 

「で、兵役って何すんの?」

 

 

芥川の気の抜けた声に全員が振り返った。

 

 

「なんやジロー、また遅刻かいな・・・。」

 

 

「だから、兵役って何するの?」

 

 

宍戸は少し面倒くさかったが説明した。

 

 

「兵役ってのは軍の訓練を受けるんだよ。

 

大体は映画とかでやってるから知ってるだろ?

 

あんな感じでだな・・・。」

 

 

 

「皆でご飯食べたりするの?」

 

 

「まぁ・・・それもあるな・・・。」

 

 

「じゃあ合宿みたいな物だね・・・。」

 

 

 

芥川は微笑み言う。

 

 

 

「楽しそうだね、でも訓練はきつそうでいやだな。」

 

 

 

「夏の兵役は5日で終りだからな、俺はテニスの大会に出るしかないんでな。

 

この時期を逃すと困る。」

 

 

 

跡部は申し込み用紙を取り出した。

 

これが悪夢の始まりとも知らずに。