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反逆の遺伝子
~The Prince of Tennis in Battle Royale~
BATTLE.19 記念樹
MEMORIES
此処は青春学園中等部の裏庭。 2つある渡り廊下を挟んだところにある。 中心には噴水があり、人気がない。 「・・・此処だけは俺たちの学校と違うね、不二。」 「あぁ・・・そうだね・・・。 僕らの名前の刻まれた記念樹、これは僕らの世界にはなかった。 多分、僕等が向こうに連れて行かれる時に植えられたんだろうね。」 「・・・じゃあ、他の学校にも、コレ・・・植えられているのかな。」 菊丸は大きな記念樹を見上げた。 葉の間からキラキラと太陽の光が降り注いでいる。 「・・・こんなに幸せなのに何でこんなに不安なんだろう? 平和なのに身の危険を感じるんだろう・・・?」 菊丸はただ不二を見つめながら呟いた。 不二はそっと微笑み言った。 「向こうの不二周助はこう思ってる。 『此処が僕達の世界で向こうの世界は偽物。』だって。」 「不二、何で不二はその事を知っていたの? こっちの世界があるって事を・・・。」 「どうしてだろうね。 呼ばれたというか、それとも・・・思い出したのか・・・。 僕はこの木に見覚えがあるんだ。 あの世界に着いた日の事もかすかに覚えている・・・。」 不二の言葉の後に菊丸は何も言えなくなった。 「南、この木・・・。」 「あぁ・・・知っている、昔から知ってたんだよね。 俺たちは確かに此処にいたんだから・・・。」 千石清純はグラウンドの隅にいる木に手を伸ばした。 「これがあるから、俺達は此処にいるのか、 それともこれがあるから・・・此処で生まれたのか?」 「山吹中ってこんなに殺風景だったっけ? こんなに何も感じない処だったっけ?」 南健太郎と千石清純は静まり返った校舎を見つめた。 「・・・此処は何処なんだろうね、南。 俺、何も考えられないよ。」 「不二・・・。 俺・・・死にたくない・・・。」 “空が青く澄み切っているのにどうしてこんなにも不安なんだろう?” “俺の意識はきっと、もう此処にはないから。” “明日の朝、不二に伝えよう・・・。” “出してくれて、ありがとう。” “そして・・・さよなら、不二。” 「英二?何処にいったの? 僕の側から離れないでよ・・・・。」 “悲しむ君の顔を見たくないから、僕は君に何も伝えない。”