子供達の聖戦
〜The Prince of Tennis in Battle Royale 〜
不二周助の怒り
怒りで僕は周りが見えなくなっていた。
大切な弟を政府に殺されたから。
他の大切なモノが見えなくなっていたんだ。
僕が大切にしていた仲間、大切な仲間だったのに。
僕の愚かさが僕の大切なモノを壊してしまった。
僕は怒りしか感じなかった。
目の前で起こった事しかわからなくなっていた。
冷静になんて成れなかった。
気付いたら目の前が血の海で僕の仲間が倒れていた。
そこは惨劇というに相応しい場所で僕の知らない場所だった。
気付いたら白い建物の中にいた。
見たこともない場所だった。
島のあちらこちらに建物はあったけど此処は廃墟ではなかった。
純粋にこのBRを止めさせたかった。
僕は大切なモノ1つも守れないのに止めさせられるはずもなかった。
裕太が死んでしまった時に僕も死んでしまったのかもしれない。
“死んでしまいたかったんだ、きっと・・・”
“いつでも自分の汚さに嫌悪する”
人間とは呼べないヒトを殺してもよかったのかな?
僕も人ではないから、死んでしまうかも知れない。
怒りは人を変えてしまう。
でも冷静に考えれば分かるよ。
大切なモノが見えてくる、だから。
良く考えて・・・・。
僕みたいにならないで、現実を見失わないで・・・・。
僕は人とは呼べないヒトである。
怒りに狂った醜いヒトなんですよ。
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