子供達の聖戦

The Prince of Tennis in Battle Royale 〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Battle.40 瞳を背けても

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、2日目

 

午後12時00分、第3回放送開始。

 

 

 

『第3回目の放送を始めます。

 

死亡者、立海大付属中学校 3年 丸井ブン太

 

青春学園 2年 海堂薫、 

 

3年       乾貞治、大石秀一郎、河村隆、菊丸英二、不二周助。

 

氷帝学園 2年 樺地崇弘

 

3年       芥川慈郎、跡部景吾。

 

不動峰中学校 2年 橘杏。

 

山吹中学校 1年 壇太一

 

3年       千石清純、亜久津仁、以上13名です。

 

残り7名、禁止区域を解除し、新しいルールです。

 

1時間、同じ場所から移動しない者は爆破します。

 

以上です。

 

 

 

 

「あと7人かよ、早いもんだな。」

 

 

 

岳人の声が怖かった、そして此処まで来てしまった自分が怖かった。

 

人を殺していないと言ったらウソになるかも知れへん。

 

直接殺したのは岳人やけど俺はそれを黙認していた。

 

 

 

「・・・・・。」

 

 

 

何も喋れなかった、怖かった。

 

目の前にある光と闇が。

 

 

 

侑士と俺を含めて7人か、幸村と柳生に切原、柳、宍戸と。

 

氷帝が3人も残るなんて軌跡に近くねぇ?

 

でも立海の4人には負けたけどな。」

 

 

 

岳人は分かっているのだろうか、俺たちが殺し合う事になる事を。

 

生き残れるのは1人だけだから・・・・。

 

 

 

「そろそろ俺たちも離れて行動した方がええんとちゃうかな?」

 

 

岳人は驚いた顔をしていた、俺には何でそんなに驚くのかが理解出来なかった。

 

 

 

「・・・俺たちは何時までも一緒には行動できへんやろ。

 

何れは殺し合う事になるんやから。」

 

 

 

鼓動が高鳴るのはきっと恐怖の所為だ。

 

誰にも分からない恐怖が俺の中にあるんだ。

 

岳人の純粋さが怖かった、あんなに無邪気に殺す岳人が。

 

 

 

「何でそんな事・・・・。

 

俺たちは死なないし、死んだら生き返らせたらいい。

 

俺は死なないんだよ、侑士。」

 

 

 

俺は怖かった、彼が壊れてしまうのが怖かった。

 

でもそれは現実でこの状況も何もかもが現実で・・・。

 

 

 

「人は死んだら生き返らへん・・・・。」

 

 

 

逃げたいのに逃げられないのは辛い事だ。

 

 

 

「俺を殺すのかよ、侑士。」

 

 

 

 

岳人の声が震えていた、彼はずっとそんな精神状態で戦っていたのだろう。

 

ギリギリの精神状態で何も感じないまま人を殺していたのだろう。

 

 

「俺は死なない・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

「忍足に向日か?」

 

 

 

立海の柳だった、彼は血の付いていない制服を着て立っていた。