子供達の聖戦

The Prince of Tennis in Battle Royale 〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Battle.31 流星群

 

 

 

 

 

 

 

「星って綺麗だよね、ただの石が燃えてるだけなのに・・・。

 

人工的な電気に囲まれていると気が付かないけれど、こんなにも明るいんだ。」

 

 

 

不二は海岸沿いの林の中で空を見上げていた。

 

他の青学メンバーも一緒に見上げていた。

 

 

 

 

不二、俺もこんな綺麗な星始めてみた。」

 

 

菊丸は不二の脇ではしゃいでいた。

 

 

「裕太にも見せてあげたかったよ。」

 

 

願い事を叶えてくれそうな星だね、僕の願いを。

 

 

 

 

 

『第三回目の放送を始めます。

 

死亡者、氷帝学園2年 鳳長太郎、

 

青春学園1年 竜崎桜乃、

 

山吹中学校2年 喜多一馬、3年 新渡戸稲吉、

 

立海大学付属中学3年 ジャッカル桑原、以上5名です。

 

禁止区域を解除します。

 

しかしK地点の学校付近は引き続き禁止区域です。』

 

 

 

「竜崎さん、死んだんだね・・・。」

 

 

「青学の被害者は桃、手塚、越前、竜崎・・・・。

 

結構、被害者が出てきたね。」

 

 

河村は小さな声で言った。

 

 

「・・・もうこの世にはいないんだ・・・・。」

 

 

不二は立ち上がり自分のデイバッグに向かった。

 

 

「不二・・・。」

 

 

「大丈夫、寝袋出すだけだから。」

 

 

『ごめんね、みんな・・・。

 

僕にはやる事があるから・・・・。』

 

 

不二は銃をジャージの脇に挟んで寝袋を取り出した。

 

 

『バイバイ、僕の友達・・・・・。』

 

 

不二は銃をメンバーの背中に向けて放った。

血だらけのメンバーに不二は涙を流した。

 

 

 

「こんな星空の下でこんな綺麗な星の下で・・・・。」

 

 

 

僕は戦っている・・・・。