子供達の聖戦

The Prince of Tennis in Battle Royale 〜

 

 

 

 

 

 

 

 

Battle.24 僕は間違っていない

 

 

 

 

 

 

 

「それでは試合を再開する。

 

禁止区域はM〜S、及び此処、K地点の学校付近だ。

 

今回は一斉に出発する。

 

出発から30分間は殺してはいけない事に成っている。

 

これを守れなかった者は首輪が爆発する、以上だ。」

 

 

 

一斉に教室を出て行く中で乾と海堂は不二や青学のメンバーに声を掛けた。

 

 

 

「不二、団体戦といかないか?

 

幸村の武器では個人では負ける可能性が高いぞ。」

 

 

「そうかな、乾。」

 

 

「不二、その方が良いよ。」

 

 

河村も乾の意見に賛同した。

 

 

「作戦を練るのは大切だ、感情を剥き出しにしていては

 

幸村には勝てないし・・・・・。」

 

 

乾の意見に残りの青学メンバー達は賛同した。

 

 

 

 

 

「・・・こんなになってまで、どうして行きたいと思うんだろう。」

 

 

橘杏は歩きながら呟いていた。

 

 

「・・・私だけしか居ないのに・・・私だけしか残ってないのに・・・。

 

凄く怖いの、何でこんなに怖いんだろう・・・。

 

私が殺そうとしてたのに、なのに・・・・。」

 

 

 

 

 

「幸村・・・。」

 

 

宍戸は幸村に声を掛けた。

 

 

「宍戸、どうしたんだい。」

 

 

「お前には負けられない、俺はお前の目的よりも大事な事がある。」

 

 

「俺もそれは同じだ、お前の兄さんも俺の姉さんも・・・。

 

此処で殺し合っても意味はないだろう、最後に殺し合おうよ。

 

だって僕達はそんな風に今まで生きてきたんだから。」

 

 

 

此処は戦場で、兄貴は此処で死んで、此処にいる。

 

母さんも父さんも兄貴が政府に殺されたのを知っていて

 

しかも兄貴は政府のミスで無関係者に殺された。

 

あの時は、ゲームが終わった直後は兄貴はまだ生きていたのに・・・。

 

 

 

 

父さんも母さんも政府には何もできなかったんだ・・・。

 

姉さん、今も其処で見てるんだろう?

 

俺の活躍をね、でも姉さんはこの後で死ぬんだよ。

 

って俺との約束破ったじゃないか、だから殺しに行くよ。

 

 

 

 

 

こそ最高のテニス選手だから、俺は貴方の影じゃない・・・。